吾輩は猫である(5) 夏目漱石

FavoriteLoadingお気に入りに追加

今日は夏目漱石の「吾輩は猫である」その(5)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
いろいろ変なことを書いているのが、この「吾輩は猫である」の特徴だと思います。二十四時間の出来事をもらさず書いたら、それを読むのに二十四時間以上かかっちゃうだろうとか、そういえばそういう発想で連続ドラマを作った人たちが居たなあと思いながら読んでいました。

 
漱石は三角関係の恋愛を念入りに書いていった作家なんですが、さすがに「吾輩」では恋愛はいっさい書いていないだろうと思ったら、この5章で、書いていました。猫が春におちいる、恋愛感情について、私はまだ知らない、ということを書いています。ここから「こころ」や「明暗」やあるいは「虞美人草」における秀逸な恋愛描写の、きっかけが生じたのかと思うと、じつに興奮して読みました。本文は、こうです。
 
  ほのかにうけたまわれば世間には猫の恋とか称する俳諧はいかい趣味の現象があって、春さきは町内の同族共の夢安からぬまで浮かれるく夜もあるとか云うが、吾輩はまだかかる心的変化に遭逢そうほうした事はない。そもそも恋は宇宙的の活力である。かみは在天の神ジュピターよりしもは土中に鳴く蚯蚓みみず、おけらに至るまでこの道にかけて浮身をやつすのが万物の習いであるから、吾輩どもがおぼろうれしと、物騒な風流気を出すのも無理のない話しである。回顧すればかくう吾輩も三毛子みけこに思いがれた事もある。
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
http://akarinohon.com/center/wagahaiwa_neko_dearu05.html
(約50頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキスト版はこちら  (全11章通読はこちら 前編 後編 )
 


 
 




top pageへ ・図書館リンク ・本屋マップ ○名作選





Similar Posts:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です