発明小僧 海野十三

FavoriteLoadingお気に入りに追加

今日は海野十三の「発明小僧」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは、ちょっと短めの本なんですが、児童向きの辞書みたいになっていて、ちょっと面白いんです。いろんなアイテムについて記されています。古い文学作品は、自然界との関係性を濃密に描きだしているところに最大の魅力があるとおもうんですが、やはりいちばんの欠点は、現代の本と比べていちじるしくユーモアに欠けるという点だと思うんですけど、これはかなりそこが、良いんですよ。子どもの頃の、ガチャガチャとか本やおもちゃの付録とかについてくるような、じつに怪しげなアイテムについて、海野十三が書いています。
 
 
後半には、戦時中の翼賛体勢と軍事力の増産について書いているのがちょっといかにも残念なんですが、地面を凍らせて大量の漏水を地下に閉じ込めることが可能だと考えた現代科学者と、ほとんど同じようにあり得ないことを、この発明小僧が創案していて、驚きました。50年くらいむかしは「小説なんか読んでいたら悪い人間になる……」と、良く言われていたそうですが、もしかするとこの海野十三がそういう風潮を図らずも造成したんではなかろうかと妄想しました。こんなひどいオモチャを、海野十三の本を読んだ半世紀前の子どもたちが自作していて、いろんな悪さをしていたんでは、なかろうかと思いました。泥をはねて人様の服を汚すような自動車に、ペンキをぶちまける、子どものための爆弾。その作り方などが記されています。このアイディア、コンビニの防犯ボールとして現代でも使われているなあ……、と思いました。
 
 
小学校の低学年の頃に、違法駐車している自動車を雑草だけで破壊するための、禁断の技、というのが流行っていて、これで車を爆発させる夢想をしていた、というアホな出来事を思いだしました……。じっさいには爆音がするだけで、ちょっと車の調子が悪くなるだけなんですけど。
 
 
今後はもう少し、海野十三の本を読んでゆこうと思いました。
 
 

 
 
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/migration/hatsumei_kozo.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
★シンプル表示の縦書きテキストはこちら
 
 
 
 






明かりの本は新サイトに移行しました!

URLの登録変更をよろしくお願いいたします。



明かりの本 新サイトURL

https://akarinohon.com

(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)

appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。











 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

縦書き文庫の装画
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
 
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください













top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本 ★書籍&グッズ購入 





 


Similar Posts:

    None Found