三四郎 夏目漱石(11)

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今日は夏目漱石の「三四郎」その(11)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
与次郎は、演劇のきっぷを大学生に売り歩いているんだけれども、それがじつにいいかげんな方法で、金が無いと言う相手には、ただで配ってしまう。

 
この小説は、どうも関係をつくれない、ということが広田先生と大学、それから三四郎と美禰子との間で生じている。与次郎の師匠の広田先生が大学で採用されるよう、いろいろ裏でやっていたことが、小さな新聞に悪く書かれてどうも、水の泡になった。ところが、とうの広田先生はまったくそんなことを気にもしておらず、あいかわらずの昼行灯で居る。広田先生が、与次郎を評価するセリフが、じつに的確でおもしろかったです。原文はこうです。
 
 
  ………………
  ちょっと見ると、要領を得ている。むしろ得すぎている。けれども終局へゆくと、なんのために要領を得てきたのだか、まるでめちゃくちゃになってしまう。いくら言っても直さないからほうっておく。あれは悪戯をしに世の中へ生まれて来た男だね
 
 
広田先生は、いつまでも昼行灯でいたい。それでこういうことを言います。
 
 
  存在を無視されているほうが、どのくらい体面を保つにつごうがいいかしれやしない
 
 
わからんでは無い理屈だなあーと思いました。それから広田先生は、夢の話をする。と言っても、夢と希望のほうの夢では無くて、真夜中にベッドの中で見る夢のほうです。じぶんはどのようにして独り身であるのかを、幼い少女の記憶と絡めて、広田先生は幻想的に語ります。ダンテの描いたベアトリーチェを、彷彿とさせるかのような描写でした。
 
  

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
http://akarinohon.com/center/sanshiro_souseki11.html
(約100頁 / ロード時間約30秒)
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