破戒(1) 島崎藤村

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今日は島崎藤村の『破戒』その(1)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
漱石の三部作や代表作をすべて最後まで読みたいんですが、三四郎を読み終えたところで、いったん漱石を読むのを少しスローペースにして、今回から、島崎藤村の長編小説としての処女作『破戒』を約20回にわたって、読んでゆこうと思います。
 
 
丑松うしまつという主人公がいまして、この気の優しい青年が、じつは差別を受けるような生まれを持っている。現代ではこのような差別は就職や結婚に悪影響を与えない、与えてはならない、というところまで到達しているわけですが……。丑松は、自分が差別を受ける可能性が高いことを、隠しながら小学校の先生をやって、生きている。ところがある日、自分と同じ境遇の若者が、村人たちからひどいいじめを受けているのを、まのあたりにして、彼は衝撃を受けてしまう。
 
 
丑松は、尼さんのいる蓮華寺へ引っ越すことになった。これから新しい生活が始まる。
 
 
あのー、藤村と言えば、ぼくはやはり『若菜集』が非常に好きで、これは日本の美しさ自然界の豊穣さをみごとに凝縮した詩集なんです。その詩人が、小説家に転向をしてこのようにむつかしい小説を書いたのか、というのに、純粋に驚きます。
 
 
丑松の父は、古里で牛飼いの仕事をしている。父は、家系のことをけっして他言してはならないと主人公に言ったのでした。「隠せ」という言葉が非常に印象的でした。父と子との描写が秀逸なんですよ。筆致に熱がこもっていて、これから独り立ちしてゆく青年の心情がみごとに描かれています。
 
 
丑松は、敬愛している猪子先生の『懺悔録』という本を買った。猪子先生は、きびしい生まれを明言している思想家で、丑松がもっとも尊敬している人物です。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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