智恵子抄(4) 高村光太郎

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今日は高村光太郎の『智恵子抄』その4を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
古い文学の魅力は、自然界への描写が、現代とくらべて緻密だということだと思うんですけど、今回の詩はとても伝統的な、自然と思潮のことが描かれています。
 
 
ゲーテはかつてヘーゲルに対して、先進の弁証法という哲学を広めて悪用されるような事態に陥るよりかは、自然界について研究したほうがはるかに良い、という忠告をしたことがあるそうなんです……。あのー、あんまり関係無い話なんですけど、ぼくの住んでいる町は洪水にやられやすい町で、それで川の上流には豊かな森があるんです。この森は大水を吸いこむ、貯水タンクの役割を担っているわけで、この森が都市開発でもし削られてしまうようなことがあると、ぼくの住み家はいずれ洪水にやられてしまう、というわけなんです。
 
 
高村光太郎の、この詩の言葉が印象に残りました。
 
 
いけない、いけない
静かにしてゐる此の水に手を触れてはいけない
まして石を投げ込んではいけない
一滴の水の微顫も
無益な千万の波動をつひやすのだ
水の静けさを貴んで
静寂のあたひを量らなければいけない
 
…………
……
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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