破戒(6) 島崎藤村

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今日は島崎藤村の『破戒』その(6)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
主人公丑松は、どうも寒さにやられて体調を崩しているのか、青い顔をしている。丑松は、凍てつく空の向こうの方から、父の声が聞こえた、と言い出すんです。古里ははるか彼方にあって父の声が聞こえるはずも無く、なぜそれが聞こえるのか、ということが描かれています。それも、一度や二度では無く、はっきりと父の声が聞こえてくる。なかなか幻想的な展開をするもんだと思いました。虫の知らせのような声と、銀河や夜の鳥とが連なっているように描いているところがこう、若菜集に通底する美しい表現に思えました。
 
 
丑松はまた、おなじ出自を持つ、思想家の猪子連太郎先生に手紙をしたためている。翌朝、丑松は父の亡くなったのを知らされ、古里へと帰った。丑松を慮るお志保の印象を記した文が印象に残ります。原文はこうです。
 
  …………
  醜くも見え、美しくも見え、ある時は蒼く黄ばんで死んだやうな顔付をして居るかと思ふと、またある時は花のやうに白いうちにも自然と紅味あかみを含んで、若く、清く、活々とした顔付をして居るやうな人……
 
 
そういう人が、お志保であり、その母であろうと、丑松は考えるんです。
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
http://akarinohon.com/center/hakai06.html
(約30頁 / ロード時間約30秒)
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「破戒」登場人物表
 

 




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