今日は高村光太郎の『智恵子抄』その6を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
今回の「或る宵」という詩は、学者が記したような、威厳というようなものがかもし出されている詩です。
これって、いちおう法律上は著作権フリーだから、使おうと思ったら、使っても良いんですよねえ……。うーむ。ゲーテのファウストが、研究室でえんえん演説をしている言葉を書き取ったかのような、そういう不可思議な詩なんです。真面目な礼服を着た『彼等』に対して、我等というのが、どうあるのかを描いています。この詩を、現代のラッパーが重低音な声でそのまんま朗読したら、そうとう訴えかけてくる言葉だなあーと思いました。
蛙のやうな醜い彼等の姿に驚いてはいけない
むしろ其の姿にグロテスクの美を御覧なさい
我等はただ愛する心を味へばいい
あらゆる紛糾を破つて
…………
……
オチの言葉もまたすこぶる良いんですよ。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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