今日は寺田寅彦の「地震雑感」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
寺田寅彦が、地震学や、学問や科学の仕組みについて、記しています。本文に、こう書いていました。
現在のように科学というものの中に、互いに連絡のよくとれていない各分科が併立して、各自の窮屈な狭い見地から覗い得る範囲だけについていわゆる専門を称えている間は、一つの現象の概念が科学的にも雑多であり、時としては互いに矛盾する事さえあるのは当然である。
最新の科学技術は今後も、原発以上に、よりいっそう専門化して先鋭化するわけで、いったい公害を伴う産業の舵取りが世界一苦手で、世界一原発が密集してしまった日本は、この先、どうなるんだろう、と思いました。
科学技術は、人権や倫理の下位にあって、その規制や、誤謬技術の廃止というのが、今後シビリアンコントロール以上に重大になる、という感想を抱きました。100年前の物理学者で評論家の、寺田寅彦の本は、ほかにこちらで読めます。ぜひどれか読んでみてください。
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/jishin_zakkan.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
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明かりの本 新サイトURL
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appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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