濡れた葦 林芙美子

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今日は林芙美子の「濡れた葦」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
あのー、中弛み問題、というのは、仕事でも私生活でも、家でも学校でもどういう組織でもあると思うんですけど、この短編小説は、そこを描いています。
 
 
漱石は中弛みが少ない作家だと思うんですけど、それでも、「吾輩は猫である」の中盤はもうれつに中弛みしてますし、『草枕』の第1章の秀逸さに比べれば、『草枕』の中盤の、起承転結の承の部分は、やっぱり中だるみしてる気がします。
 
 
「駄作の次に良作をドーンと作れるのが、その人の実力であって、つまり駄作を出せるのが実力のある証拠」みたいな話しを、有名な漫画家の対談か何かからずいぶん前に聞いたことがあるんですけど、林芙美子のおもしろさはそこにあるような気がしました。戦時中の林芙美子の発言等々がどうもよろしくないと言うことで、あまり文学作品として注目されることが少ないような気もするんですが、放浪記も1920年代当時の世相が伝わってきておもしろいし、いつか林芙美子の後期の代表作「うず潮」や「浮雲」を読んでみたいなあと思います。
 
 
オチまで読んで、2つの町をあざやかに比較するのが、幼い頃から行商人として生きた林芙美子の、独特なまなざしになっているんだな、と思いました。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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