それから(13) 夏目漱石

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今日は夏目漱石の「それから」その13を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
代助は、不幸や不信とはちがうところにいるんですよ。しかし父に対して疑いを深くしていたり、自分の幸福は父の指示の中には無いと考えている。このなんというか、細部のところのちがい、というのがどうもこうだいじになってくるようなんです。漱石は、未来への不安を悶々とした筆致で描きだします。まるでカフカだなと思いながら読んでいました。
 
 
それから、代助は平岡の家に行く。平岡はあいかわらず留守で、三千代ただ一人が居る。代助が三千代の人生に入りこんだことで、三者がばらばらになりつつある。この三角関係というのが、漱石の魅力だなあーと思いながら読みました。三千代の空虚というのを、代助はなんとかして無くしてやりたいと考えている。しかしそれが危険な助力であることは、判っている。
 
 
三角関係の場合、2人だけの仲が深くなると、もう1つの繋がりが、いかにも意味不明になるわけなんですけど、代助と平岡はまさに、このグズグズの関係性になってしまった。その描写が興味深かったです。代助は、自分が結婚をすることで、この危ない三角関係を改善しようかとも、思うのでした……。
 
 
あと、幸徳秋水のことが克明に描かれているんですよ。もうちょっとこの時代を勉強したいと思いました。
 
 


 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
http://akarinohon.com/center/sorekara13.html
(約20頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキスト版はこちら
 
 
 
 
「それから」の登場人物表はこちら  (横書きはこちら




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