門(1) 夏目漱石

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今日は夏目漱石の『門』その1を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ぼくは、漱石の『それから』がすごく好きで、もうここ10年の読んだ本の中で、もっとも感心した小説なんですけど、その続編とも言えるような、漱石三部作の中の第三作『門』は、ちょっとどうも、むつかしい内容の小説のようです。
 
 
漱石の『それから』は、結婚に至らない男の物語で、いまの自分の状況に非常に近いもんですから、感情移入して読めたんですが、今度の小説は、結婚後の苦悶についての物語で、自分にはあまり縁がありそうに無い話なんです……。なので、自分のこととして読んでみることが出来なくって、おそらく現代に於いて古典文学を読む方は、余裕のある人生の方が多いと思うので、たぶん、自分の状況に照らしあわせて読めるんでしょうけど、ぼくはどう読んだら良いのか、知り合いの人生を読むというような雰囲気で、読むことになるなあ……。と思います。
 
 
この宗助という登場人物は、おそらく、漱石の分身としての主人公なんだろうなあ、と思います。夫婦で、ややこう、なにか気まずい人生を歩んでいる。結婚数年目の出来事を書いています。ただ、あまり国語に聡い男では無いようで、誰がモデルなのか、ちょっと判らないです。文字のゲシュタルト崩壊について、宗助はなんとなく話している。
 
 
前期漱石作品と比べると、なにかずいぶん、現代小説の書き方にそっくりになっていて、現代小説の方針は、漱石が決めちゃったんだな、と思いました。
 
 
御米というヒロインが、大恋愛のすえに結婚したあとの姿なわけですが、まだ女学生みたいな上品さがのこっている。宗助の親友というのがいて、こいつがまあ、漱石三部作の『三四郎』みたいに、残されてしまった男なんだと、思います。
 


 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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