智恵子抄(41) 高村光太郎

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今日は高村光太郎の『智恵子抄』その41を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
現代詩人が、近代詩から現代詩への結節点というかミッシングリンクの謎について批評をしているのを、聞いたことがあるんです。それを聞いているときも興奮したんですが、今回、智恵子抄を読んでいて、その批評がまさに、戦後すぐの高村光太郎に突きつけられていて、その近代詩の終わりの問題になんとかこう対峙している高村光太郎の言葉を読んで、これはすごい転換が起きているんだというのが伝わってきてまた興奮しました。
 
 
フランスやイギリスでは、新作の詩集というものが、流行小説のようによく売れて、良く愛好されている。ところが日本の現代詩は、ごくごく少人数の有名詩人をはぶくと、もはや荒れ地のような惨状になっているというか、900部も売れない、機械印刷時代以前の文学事情みたいになっているんです。じゃあ日本に詩は無いのかというと、そんなことはない。近代文学の中心はむしろ詩のほうにあった。
 
 
戦前戦中から戦後社会への変化のように、詩もやはり、大きく変化した。その変化の中心的な展開は、感性の発露としての詩から、思考する詩へと変化したというところにある。日本の小中学校に哲学という授業が存在しないのも、現代詩が書店に存在しがたくなった主因のような気がしました。
 
 
作中に記されている「メトロポオル」というのはおそらく、メトロポリスのことだと思います。
 
 
高村光太郎はこう記します。
 
 
  虚偽と遊惰とはここの土壌に生存できず、
  わたくしは自然のやうに一刻を争ひ、
  ただ全裸を投げて前進する。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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