二つの正月 寺田寅彦

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今日は寺田寅彦の「二つの正月」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
寺田寅彦の随筆はもうしょっぱなから面白いんですけど、東大の物理学者でも、やっぱり記憶の混同ってあるんだなと思いました。
 
 
寺田寅彦は高校生の頃体験した正月と、ナポリで過ごした正月が、密接に結びついて記憶されているのだ、と記します。寺田寅彦が高校生だった頃、長崎から佐世保に旅をしたそうです。関係無いんですけど、ぼくは10年くらい前に、佐世保を一人旅して山を登り、展望台から九十九島を見て、佐世保バーガーを食べて、それから駅の近くにある大きな図書館で読書した記憶があります。
 
 
明治30年(1897年)と現代とでは印象がかなり違うと思うんですが、しかし長崎は港町であって、国際都市になっている部分は、同じなんですね。当時の長崎には、ロシア艦隊とロシア文字の看板が町に溢れかえっていた、と記されています。
 
 
遊郭に居るロシア人の女たちから話しかけられた、という幻想的な記憶を書いています。その旅でひと目見た、おばあさんの姿が忘れがたいと書いているんですけど……なんで科学者なのにこんなに文章が美しいんだろうかと、読んでいて溜息がもれました。
 
 
長崎から佐世保への旅路と、ドイツからイタリアそしてヴェスヴィオ火山への旅路が、二重写しとなって描きだされます。みごとな随筆でした。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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