二つの正月 寺田寅彦

FavoriteLoadingお気に入りに追加

今日は寺田寅彦の「二つの正月」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
寺田寅彦の随筆はもうしょっぱなから面白いんですけど、東大の物理学者でも、やっぱり記憶の混同ってあるんだなと思いました。
 
 
寺田寅彦は高校生の頃体験した正月と、ナポリで過ごした正月が、密接に結びついて記憶されているのだ、と記します。寺田寅彦が高校生だった頃、長崎から佐世保に旅をしたそうです。関係無いんですけど、ぼくは10年くらい前に、佐世保を一人旅して山を登り、展望台から九十九島を見て、佐世保バーガーを食べて、それから駅の近くにある大きな図書館で読書した記憶があります。
 
 
明治30年(1897年)と現代とでは印象がかなり違うと思うんですが、しかし長崎は港町であって、国際都市になっている部分は、同じなんですね。当時の長崎には、ロシア艦隊とロシア文字の看板が町に溢れかえっていた、と記されています。
 
 
遊郭に居るロシア人の女たちから話しかけられた、という幻想的な記憶を書いています。その旅でひと目見た、おばあさんの姿が忘れがたいと書いているんですけど……なんで科学者なのにこんなに文章が美しいんだろうかと、読んでいて溜息がもれました。
 
 
長崎から佐世保への旅路と、ドイツからイタリアそしてヴェスヴィオ火山への旅路が、二重写しとなって描きだされます。みごとな随筆でした。
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
http://akarinohon.com/center/futatsuno_shogatsu.html
(約30頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキスト版はこちら
 
 
 
 




top pageへ ・図書館リンク ・本屋マップ ☆名作選





Similar Posts:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です