ハイネ詩集(3)

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今日は生田春月訳の「ハイネ詩集」その3を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ハイネは、現代や近代日本ではけっして書かないことを記しているなあと、こんな嘆美な言葉を書く人は他に居ないなあと。ここまで甘い言葉を……よく書いたもんだと、思いました。本文こうです。
 
 
 おまへのやさしい甘い眼は
 月影のやうに輝いてゐる
 おまへのあかい頬からは
 薔薇のひかりがさしてくる
 
 
詩人のほとんどは、他人の感性や、他人の状況を描きだすことが多いと思うんです。でもたまに、高村光太郎や八木重吉のように自身の思いを率直に描きだす詩人も居ます。私小説のような詩があります。
 
 
ハイネはどちらかというと、他者を描きだした詩人のように思うんですけど、それにしてもハイネはみずみずしい詩を描くんです。ハイネが詩のモチーフを描きだすときに、こういうことを考えていたんではないかと思う箇所がありました。本文こうです。
 
 
 わたしの仕事といへば
 薔薇や菫や素馨そけいの花の
 花守をすることのやうな気がしてゐた
 
 
ハイネの詩心は、花守と花の関係性のように存在していたのではないか、と思いました。この詩の一節が印象に残りました。
 
 
 こひしい人のところに行つてると
 心が愉快になつてくる
 するとわたしは心が豊かになつて来て
 世界でも売つてやるやうな気持になる

 けれどまたあの真白な
 腕からわかれて来るときは
 わたしの富はすつかり消えて……
 ……
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
http://akarinohon.com/letters/heine03.html
(約50頁 / ロード時間約30秒)
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