ハイネ詩集(22)

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今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その22を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
「光りかゞやく星ひとつ/たかい空から落ちてくる」という言葉が印象的なハイネの詩なんですけど、今回のは小学生が書いたんじゃないかというくらい純心でストレートな詩ですよ。現代から遠い作品には、こういう魅力があるんだなと思いました。
 
 
ただハイネはいつもこう、豊かな時間の終わりを描くのが特徴的で、夜が明けることにさえ独特なかなしさを漂わせるんです。
 
 
「そこには青い花が咲く」という詩はダンテの神曲『地獄篇』にも描かれていた、植物と人の物語で、印象深かったです。
 
 
作中に記されている「歌反故うたほご」とはいったい何なのか、むつかしい言葉なのでいつものようにネットの辞書で調べてみたんですけど、これがどの辞書にも載っていない。よくよく調べてみると、どうも反故という意味と関連しているみたいです。
 
 
ほ‐ご【反故・反古】
(1)書画などを書き損じた不用の紙。ほぐ。ほうご。
(2)転じて、役に立たない物事。
(広辞苑より)
 
 
描き損じて役に立たない詩、という意味でハイネは「歌反故」と書いたようです(というか生田春月がそう翻訳しちゃったようです)。そのあとすぐに「ハイデルベルヒの樽のやうに」って書いている。あーっ、このハイネ詩集を、もしかしたら太宰治も読んだのかもしんないなと思いました。太宰治は「ハイデルベルヒ」というイメージを、ことさら美しく小説に書いているんです。で、ちょっと調べてみると、やっぱり太宰治はハイネ詩集を読んだ痕跡があるんです。こちらに太宰治がハイネのことを書いています。太宰治は、今回の詩を読んでいたんだなあと、もうそれは明らかだろうと思いました。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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