ハイネ詩集(23)

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今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その23を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回ハイネの詩の中で、というか19世紀の詩の中で、もっとも有名だと言われているロオレライを読んでみました。「こんなに心が悲しいのは」ではじまって「おまへがしたのだ、ロオレライ」で終わる詩です。ずいぶん繊細な詩です。正しくは祈りの詩なんだろうと思うんですが、天国の幻視を見ているような、触れられない美について描いているような気がしました。
 
 
ローレライについてちょっとだけ調べてみたんですけど、wikipediaにおもしろい情報がいっぱい載っていました。ドイツのライン川ぞいにある峻険な山に、セイレーンの伝説があるそうです。
 
 
賢治も『銀河鉄道の夜』で、川と水難のことを描いている。それはおもにイギリス海岸や北上川をイメージしてのことのはずですが、ローレライの詩のことも、纔かに脳裏にあったのかもしんないです。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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