痴人の愛(9〜10) 谷崎潤一郎

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今日は谷崎潤一郎の「痴人の愛」その(9〜10)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
肌が白く、西洋人のようなナオミへの愛情を滔々と語る主人公なんですけど、タイトルの『痴人の愛』という感じがだんだん出てきて、読んでいておもしろいんです。嘆美で蠱惑的な愛が描きだされるんです。ただ譲治はどうも、妻よりも美しい人が現れてしまうと、倫理観や道徳心や世間や状況を忘れて、その人に魅惑されてしまう。
 
 
譲治とナオミは、浮き足だった新婚生活というのか、清い愛なのか、濁りきった愛なのか、さっぱりわからないなと思いながら読みました。譲治は意外とこう、中身が子どもっぽいんです。
 
 
若いナオミが主人公に「よう!」と大声で呼びかけてワガママな頼み事をしてくるんですけど、そのたびに、読んでるほうまでビクッとするんですよ。
 
 
作中でちょっと出てくる「チークダンス」という和製英語の原形はどういうもんなのか調べてみたんですけど、このCheek to Cheekという音楽映像の前半で出てくる、頬を寄せあった静かなダンスのことなんだろうと思います。作中でこのチークダンスは否定的に扱われているんですけど、おそらくナオミたちはこの『Fred Astaire / Cheek to Cheek』という映像に現れる、古き良きハリウッドの世界観に憧れているんだろう……と思います。たぶん。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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