こども風土記 柳田國男(6)

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今日は柳田國男の「こども風土記」その6を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
柳田の考察を読んでいると、子供の世界には、意味を無視するランダム要素が色濃くあって、そこで言葉が変異してゆくところが描写されている。現代の発展途上中ネット社会と、昔の子ども世界はなんだか似ている気がしました。
 
 
童謡の作者は子どもたちである。1人で言葉を使うとあるていど理路整然としているんだけれども、3人だとか10人だとか100人になると、まったく想定外の運動をするようになる、その気配が、子どもたちの改作をしつづけてゆく童謡の世界にあるなあ、と思いました。
 
 
柳田國男は、変転し続ける子どもの感覚を、学者の言葉で解析してゆく。霊体と学者の二者を垣間見ているような印象がありました。
 
 
「地蔵遊び」という、かごめかごめに似た遊びに関して、柳田國男はこう記します。
 

……これは輪の子どもが口をそろえて「中の中の」の代りに、

御乗おのりやァれ地蔵様

という言葉を唱える。乗るとはそのへ地蔵様に乗り移って下さいということであった。そうするうちにまん中の児は、しだいしだいに地蔵様になってくる。すなわち自分ではなくなって、色々のことを言い出すのである。そうなると他の子どもは口々に、

物教ものおしえにござったか地蔵さま 遊びにござったか地蔵さま

と唱え、皆で面白く歌ったり踊ったりするのだが、もとは紛失物などの見つからぬのを、こうして中の中の地蔵様に尋ねたこともあったという。
 
 
どうも大人の遊びを、子どもが継承して童謡遊びとして定着したらしいです。じゃあ現代の大人の活動がどういうように子どもに反射されるんだろうか、と思いました。詳しくは本文をご覧ください。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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