今日の生命 宮本百合子

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今日は宮本百合子の「今日の生命」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これはかなり暗い話なので、そういうものを読みたくない方は、できればこれを読まないでいただきたいんですが、先日アルジェリアの事件を特集したテレビ番組を見ました。テレビで見ただけなので実体はよく判らないのですが、それで人質をとって非業に殺した人々がいったいどういうことを考えて外国人を殺したのかを知ったのですが、彼らはイスラム教の教義とは完全にかけ離れている武装集団で、その武装集団の主導者がこういうことを告げていました。「抵抗しなければ我々は滅ぼされてしまう。聖なる土地は侵され、精神は侮辱され、富も奪われる」しかし、実際にイスラム教やアルジェリアを汚したのはこの武装集団自身で、この主導者の発言がどうもおそろしく感じました。
 
 
ヌアクショット通信というアルジェリアのテレビ局はこの武装集団をかつて取材し「あなたのやっていることは人殺しだ」と告げたのですが、彼らは自分たちの正統性を誇示して「ちがうわたしたちのやっているのはジハード、聖戦だ」と答えていました。武装集団はけっきょく多くの人質を巻き添えにして爆弾で自死し事件が終わりました。詳しくは、NHKスペシャルを再放送か有料配信で見ていただきたいんですがこれはどうも、管理されていない武器が大量に流出したのがこの事件の元凶であるようです。
 
 
今反原発ということで政府に対して強い申し入れをしているところなんですが「奴らはこういうひどいことをする」ということを考えているときに、じつは自分たちがこういうひどいことをするかもしれない、ということに注意深くなっていなければならないように思えました。イスラム教にはもともと、血で血を洗う暴力を封じこめて、安定的な社会を成立させるための教えが中心になっていて、ぼくはもういちど井筒俊彦の『マホメット』を読んでみたところです。血族と戦闘と、快楽と歌とを愛し、神秘的なものをいくつもいくつも発見してゆくことの上手かった、無道時代のベドウィン(砂漠の民)たちが行き詰まり、神秘主義を捨てて徹底した現実主義者となり、武器や金というもののみを重視して自滅へと向かわざるを得なかった。この人々に対し、マホメットは持続可能な未来像を描いて見せた。現実がはかないと思っていた、ちょうどその時代に、マホメットはどのようにして人々を導いたのか。詳しくは井筒俊彦の「マホメット」を読んでみてください。
 
 


 
 
 
この宮本百合子の「今日の生命」では、小林多喜二のことを、戦争が終わって半年後に記しています。明かりの本では小林多喜二の「蟹工船」も縦書きで公開しています。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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