ゲーテ詩集(34) 生田春月訳

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今日は生田春月訳のゲーテ詩集(34)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ゲーテの詩を読んでいると生や恋愛について力強い肯定の感覚があらわされているんだなと感じられます。
 
 
今回もちょっと、ゲーテの詩を翻訳した生田春月の詩を紹介します。「生の行進曲」という詩です。これは1928年(昭和3)の7月7日に記された詩です。1928年と言えば、文学者の小林多喜二を殺害したかの悪名たかき特別高等警察が作られた年で、共産党員1568人が一斉検挙された不気味な時代です。生田春月はニーチェの哲学書を愛読しドイツの詩人を日本に紹介することを中心に創作を展開していたので、この問題とは直接の関わりがないんですが、やはり国家の動向を明視しながら詩作をして居たように思えます。
 
 
生の行進曲   生田春月

進め、
何処でもいいんだ、
心の向くがままに、
(うしほ)の流れに乗って
かまはず進め!

なすべき事は山のやうにある。
ちっぽけな非力な奴も
まだ見棄てたものぢゃない。
それも土臺石の一つだ、
石垣の間をふさぐたしにはなる。

なりそこねたとは何のこと、
これからなるんだ。
まだ何にもなっちゃゐない、
白紙だ、赤児だ、一年生だ、
進め、オイチニ!
 
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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