ゲーテ詩集(35) 生田春月訳

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今日は生田春月訳のゲーテ詩集(35)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今日の詩は、なんだかゲーテという幸福な文学者の体験したものをかいま見るような、そんな詩です。詩というよりも掌編小説のような雰囲気があります。文学者ゲーテのそのまなざしを、一瞬だけですが、体感できるような詩です。
 
 
今日もゲーテ詩集を翻訳した生田春月の詩の一部を紹介しておきます。


影の弾く曲 (生田春月全集3 P107)   生田春月

人なき部屋に
ふたりゐて
もの云はぬ時の
きみが眼は、
などかく熱く
身にぞ沁む。

あまりに燃えて
なまめけば
恋のおもひの
なき人は
燃ゆるおもひに
くるしまん。

抑へてすぎし
人ならば、
われをおろかと
おもはずて、
さし向ふべき
人ならじ。

ものも云はずに
ふたりゐて、
なすべきことの
外になき
人とし今は、
われも知る。
 
 
 
 
ゲーテの「訪問」という詩が好きになったのですが、詩を通して隠された秘密へと、少しずつ入ってゆく過程がすごく良いんだろうなあと思いました。

 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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