学問のすすめ 福沢諭吉

今日は福沢諭吉の【学問のすすめ】を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
福沢諭吉は、たとえば小学生のための偉人紹介などの本で、まず一番に紹介される人です。福沢諭吉の書物を実際に読んでみると判りますが、儒教的と言いますか、獣のように乱雑な人々に対してかなり厳しいことを書いています。「愚民」というような今では使わない言葉も頻繁に書き記されていて、現代には通用しないような内容も含まれています。ただとにかくこれは読んでみると「ああ、こういうことが書いてあったのか!」と驚く部分が多いです。興味深い本ですよ。この本は、当時の日本人の10人に1人が読んだ本で、日本初のベストセラーになった本なんです。福沢諭吉は「機会の平等」と「学問」の大切さを説いているんですが、そこで「万人に学問を」と述べているんです。
 
 
それで学問とはなにかというと「難しい文章や古文書が読めるとかいうことが学問ではない」と福沢諭吉は述べているんです。じゃあどういうことが学問かというと「実学が学問である。米を炊いて暮らしている人間にとっては、その米を炊くことが学問だ」と言うんです。家事をしているのなら家事をしていることそのものが学問で、万人に学問をすすめているわけです。パン屋さんであれば、美味しいパンを焼くことが、ほんとうの学問である、と福沢諭吉は述べています。さらにむずかしいのは、より高度な知識と経験の必要な仕事をできる力をつけることだと、書いています。





読んでゆけば判るんですが、「学問のすすめ」にはけっこう厳しいことが書いてあるんです。とくに、獣のように乱雑な人々の将来に関しては非常に過酷な未来を宣言しています。福沢諭吉は当時、外の世界を排撃して攘夷を遂げようとする人々を厳しく批判し、鎖国してはならないと説いています。
 
 


https://akarinohon.com/migration/gakumonno_susume.html (全17編 総ページ数 約300枚)






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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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『春と修羅』 陽ざしとかれくさ ほか 宮沢賢治



『春と修羅』 宮沢賢治


陽ざしとかれくさ
雲の信号
風景
習作
休息
おきなぐさ




 


https://akarinohon.com/migration/haruto_shura4.html 
(ページ数 約5頁 / ロード時間約30秒)



[harutoshura]








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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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夢十夜 夏目漱石







今日は夏目漱石の【夢十夜】を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。





夏目漱石は、学生の頃に親友になった正岡子規(や高浜虚子など)の導きによって文学者になっていったようです。それは一番はじめに書いた「吾輩は猫である」という小説の序文に記されています。漱石の親友だった子規は、いわゆる知的なガキ大将で親分肌でした。子規は主戦主義だったし戦争がはじまると志願して従軍記者になって、戦地に赴きそこで体を完全に壊してしまった。漱石はそれとずいぶん違っていて兵役から逃れるために北海道とかに籍を置き、とにかく「お上」というやつがやることが幼い頃から全く信用できなかったようで、逃げに逃げまくっています。可能な限り逃げ続けたんじゃないかと思えます。逃げると言うことは、その問題の本質がよく判っていると言うことですよ。よく判っていない時ほど逃げずに正面から突っ込んでゆきます。それで漱石は戦争から逃げますし、親友である正岡子規の病と死からも逃げに逃げて一万数千キロを海や陸を渡り続けてイギリスにやってきます。英語はわかるんだけど、当時東洋人差別の激しかった英国文化は判りようがない。それで「事情が全く違うんだから、よそさまのことを中心にして考えてはいられない」という結論を出して、自己を中心にして社会とまっとうに関わろうと決めるんです。自己本位です。









「自己中心的」というのは現代ではよく否定的に言われますが、それは己を中心にして人と人との関係性を意識的に悪化させちゃおうという思考なんですが、漱石は自分が発案者になって社会との関わりの仕組みを作っていってやろうというタイプです。









漱石はイギリスで自室に籠もりきりになって、文部省がやらせようとした「英語けんきゅう留学」とはぜんぜんちがうことをやってるんです。授業にも行かずに自室で文学を独学したりしていた。あと、漱石はイギリスの切手とか絵本とか小物が好きだったようです。当時の日本ではほとんど無かった自転車にのったりして、「自転車すげえー」とか一人で言ってた。自己本位です。









それでそのイギリス留学中に、漱石は病床の子規から手紙を受けとるんです。「僕はもー駄目になってしまった」と記された、正岡子規からの最期の手紙です。その手紙を受けとって、どうやって伝えたいことが書けるかというと書けません。書けない。書けないので、いっけんなんでもないような軽い手紙を書いて送った。そうしてあとからそのことについて考えていった。僕の解釈では、夏目漱石はここを原点にして誕生しているように思えます。コミュニケーション不能な事態をなんとかして表現しうる方法というのを、独自の文学観を用いて創っていった。正岡子規の死や仲間や親類の死を見送れなかった漱石の心情が、物語に昇華されていってるんじゃないかと。









この夢十夜は、初期のひょうげの物語から、中期後期の生老病死を見つめる文学へと連なってゆく、ちょうどその境目の魅力があると思います。









https://akarinohon.com/migration/yume_juya.html (総ベージ数約80枚)








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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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