吾輩は猫である 第一章 夏目漱石



今日は夏目漱石の処女作『吾輩は猫である』の第一章だけを紹介してみたいと思います。当時、これがすっごく売れたんです。「おもしろい」という理由で。それで第一章だけ読んでみるとかえってその面白さがよく判るんじゃないかと思って、第一章だけを切り取ってみました。『吾輩は猫である』の第一章だけを読んでみてください。ほんの50枚程度の掌編です。これが当時の、そのとおりの読まれ方だったようです。




この小説はあまりにも人気が出すぎたので、この第一章のあと、蛇足に次ぐ蛇足で物語を付け足して、途中から小説そっちのけで漱石自身が文明批判をしはじめるような部分も多く、書いた張本人である漱石自身が、あれはちょっと全体として小説にならなかったな、と言っているような、奇妙な長編になるのです。ですから『吾輩は猫である』というのはかなり漱石マニアになるまでは、全文読まないほうが良いんじゃないかというような冗長さなんです。



これから漱石を読んでみようという人は、まずは夏目漱石の『坊っちゃん』から読むことをお薦めします。ちょっと長いですから、ブラウザで読むよりも本屋で『坊っちゃん』を買っちゃったほうが良いんじゃないでしょうか。『坊っちゃん』という小説は、吉本隆明さんの『夏目漱石を読む』(筑摩書房)によれば日本文学史上随一の悪童小説なんです。読んでみれば判りますが、とにかくケンカケンカに明け暮れて、変な妄想とやたらな正義感に突き動かされて、とんでもない悪さをする男の奮闘が描かれています。







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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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