源氏物語 須磨

 
今日は源氏物語の須磨を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。


この帖では、源氏が都を離れて、須磨へひきこします。避難するというか、都をあとにすることを自ら決意するんです。多くの異性と交わってきた主人公が、全員と別れて田舎に行くんだという展開です。これまでは、「桐壺」「空蝉」「末摘花」というようにヒロインの名前が物語の題名になっていたんですが、ここから転居と土地とが主題になり、題名も「須磨」という地名になります。これまでと違う展開です。


ここまで読み進めてきた人は、それぞれ気になるヒロインが出てきたと思うのですが、僕が気になるのは、末摘花なんです。第六帖に登場したヒロインです。古風で純情で、紅花で染めたように赤い鼻をしている末摘花。この帖でも末摘花は謎に包まれた扱いを受けています。居ないんですよ。登場しない。源氏はさまざまなヒロインと別れを言いに行くんです。が、末摘花だけが出てこない。まさにこのタイミングで取りあげるべき存在なのに、まったく気配さえしない。そこに参加していない。不思議です。末摘花の存在は、あたかも紫式部がさいごのさいごに書き加えたような、奇妙な異和感をかもし出しています。
 
 
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
光源氏25歳夏の話。
五月雨の頃、源氏は故桐壺院の妃の一人麗景殿女御を訪ねる。妹の二の君(花散里)は源氏の恋人で、姉妹は院の没後源氏の庇護を頼りにひっそりと暮らしていた。訪問の途中、かつて会った中川の女の元に歌を詠みかけるが、既に心変わりしてしまったのかやんわりと拒絶される。女御の邸は橘の花が香り、昔を忍ばせるほととぎすの声に源氏は女御としみじみと昔話を語り合い、その後そっと二の君を訪れた。
 
 
 
 



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登場人物表

[genjimonogatarilinkshuu]
 
 






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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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