京都の朝市 柳宗悦

 
今日は柳宗悦の「京都の朝市」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これは、かつて住んでいた京都の伝統工芸や骨董品について書いている随筆です。 

 
どのくらいの期間、ある土地にいるとその風土や文化が理解できるようになるのか、というのはいつも気になります。3日居ればわかるのか、それとも4日なのか、3年なのか、30年なのか。さいきん、盆地から山へ向かってずーっと歩いてみたことがあるんですが、そのときにはじめて、自然界と町並みがどういう関係性を持っているのかというのが体感できたような気がしたことがあるんです。ふつう、海や川があるところが栄える。それで災害や混乱を防ぐために川辺の町並みは綺麗に整えられてゆく。道が大きくて車がたくさん走っていて、日本中のどこにでもある量販店が並んでいたりする。それが少し山に近づくと、道も細くなっていてその土地独特の伝統工芸が作られている少し古い町並みが続く。もう少し山に近づくと田んぼが多くなってきて農耕の暮らしがある。さらに山に進んでいくと狩猟民族の住処のような町並みになってゆく。窯元があったりする。もっと進むと森しかなくなってゆく。川のありさまも、山のほうへゆくほど人が整備していないのに完全に整った状態に近づく。かなり長い時間をかけて整えられた町並みの中を、海辺の川から山へと進んでゆくのを見ていくと、まるで時代をきれいに遡ってゆくように町が変化していて面白いんです。
 
 
いったんその地を離れると、風土や時代がかえってよく見えてくるということがあるように思います。
 
 


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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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