晩夏 堀辰雄

 
今日は堀辰雄の「晩夏」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
夫婦でなんとはなしの旅をしている。日本国内を散策しているわけなんですが、その側に外国人の暮らしがある、というはなしです。
 
 
第一次大戦ごろやその後の日本では、さまざまな理由で外国人が日本に暮らしていました。例えば徳島県の板東というところには、ドイツ兵の捕虜を収容した施設があります。戦後に本国へ送り返すまでの期間、一〇〇〇人ものドイツ人を収容していて、そこではドイツ人が農園を作り、またウィスキーやお菓子の製造までしていて、ベートーベンの第九の演奏会を催したりしていました。ぼくは板東捕虜収容所で捕虜のドイツ人たちがみんなで並んで記念写真を撮った、その写真を見たことがあるんですが、まったく恐怖心が無くて記念の写真を撮っているというのが判るんですよ。囚われているんだけど、自由があるというのはなんだか不思議な状態です……。考えてみれば日本を離れて暮らす力が無いぼくは、この地に囚われているようなもんだと思えます。
 
 
この話に登場する野尻湖の外国人避暑地は、日本三大外国人避暑地の中の1つで、明治九年(1920年)頃にカナダ人が開発した避暑地なのです。今もカナダの方が数多く住んでいるのです。三大外国人避暑地は「山の軽井沢、湖の野尻湖、海の高山」と言われているのです。日本の中の外国文化ってけっこうたくさんあるのです。韓国の服や料理がたくさん並んだ街であったり、イスラム教のモスクが日本にたくさんあったり、愛知や静岡や長野などにブラジル人集住地区があったりします。
 
 


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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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