今日は芥川龍之介の「河童」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
芥川龍之介はおもに中国の古典から物語を引用して小説にしてきた作家です。現代中国ではどんな映画や物語を作っているのかというと、ぼくが理解した範囲では、おもに2つあると思うんです。孔子や法家を中心とした戦国絵巻。それと、老子や荘子を中心とした、無為自然や逆説の物語。この小説は明らかに荘子の思想が色濃いお話しだと思います。
荘子ってご存じでしょうか。世俗を離れて無為自然に遊ぶことを推奨する思想家です。荘子の話は、逆説が多くておもしろいんですよ。常識だと思っていることを、荘子は「そうじゃないんだよ」と説いちゃう。
僕は荘子が好きで。水木しげるの「河童の三平」も、この荘子という思想家と共通項が多いと思います。芥川龍之介の「河童」が好きなら、きっと水木しげるの「河童の三平」も好きだと思います。たぶん。
https://www.amazon.co.jp/河童の三平-ちくま文庫-水木-しげる/dp/4480022384
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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