晶子詩篇全集(11) 与謝野晶子

 
今日は「晶子詩篇全集」その11を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
与謝野晶子が生きていた頃は、子どもがたくさん生まれるということが普通だったのですが、与謝野晶子は11人の子どもに恵まれ、子育てに情熱を注ぎ、母性愛の強い作家として活躍したのであります。
 
 
前回、与謝野晶子はニーチェの「ツァラトゥストラ」を読了したということを詩に書き記していて、今回はどうにも野性的な詩を記しているのです。冬の厳しさや、都を襲ふ颱風や、死を連想させるなにかを書き記しています。この詩篇は時系列通りに詩が編纂されていない箇所もあるようで、ニーチェに感化されてすぐに描いたものかどうかはぼくには調べきれなかったのですが、たしかに腐敗した巨大組織を厳しく批判したツァラトゥストラに通底するような生と死の描き方があるように思えました。「大きな黒い手」という詩を紹介してみます。
 
 
おお、寒い風が吹く。
皆さん、
もう夜明前ですよ。
お互に大切なことは
「気を附け」の一語。
まだ見えて居ます、
われわれの上に
大きな黒い手。
 
 
与謝野晶子は、寒い風が吹くその空に、巨大な手が見えるのだといいます。
そうして、こう記しています。
 
 
けれど、皆さん、
我我は目が覚めてゐます。
今こそはつきりとした心で
見ることが出来ます、
太陽の在所を。
 
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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