今日は折口信夫の「山越しの阿弥陀像の画因」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
えーと、折口信夫は国文学者として有名なんですが「死者の書」という物語を残した小説家でもあります。この死者の書の終盤で登場する阿弥陀仏のイメージは「山越しの阿弥陀像」から想起されたそうです。どういう絵かというと、これなんですよ。
小さい画像では何がなんだか判らないと思いますが、かなり神秘的な印象です。これは山に太陽が沈んでゆく情景を仏様にみたてて描いたものなのだそうです。この山越しの阿弥陀像から想起されて、あの「死者の書」の後半の美しい描写が記されたのかと思うとなんだかすごいなと思います。原画を見に行ってみたいです。山越の阿弥陀像というのは、他にもたくさんの画家がこれを描いているんです。詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。
このまえ折口信夫の「死者の書」を読んで、なんだかはじめて日本の古典文学に触れたという気がしたんですが、そのイメージの原典となっているのがこの仏教美術なのだそうです。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
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