今日は生田春月訳のゲーテ詩集(13)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
ゲーテの詩はスターシステムとでも言うのか、決まった登場人物というのがあって、美しい少女と、青年と、そして老人というこの3者が象徴的に登場するようです。「愛人の傍」という詩に興味が湧きました。見つめる、ということだけですでに、なにか大きな意味があるんだという話しを聞いたことがあります。花は見つめると育つ、とか言いますが、いっけん非論理的なようですけど、たしかにそうかもしれないと思います。見つめることによって水が不足しているとか、陽光が不足していると言うことに気付くわけですから、よく見てその内実を想像することがまず重要になるようです。
わたしはおまへを思ふ、海の方から日光が
わたしに照り返すとき
わたしはおまへを思ふ、月の輝きが
泉に影をうつすとき
わたしはおまへを見る、遠くの路の上に
塵のたちのぼるとき
夜ふけの狭い橋の上に旅人が
ふるへて立つてゐるとき
わたしはおまへを聞く、鈍い音を立てて
むかふに波の躍るとき
静かな森へ行つては耳を傾ける
すべての声の絶えたとき
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(約5頁 / ロード時間約30秒)
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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