無名作家の日記 菊池寛

今日は菊池寛の「無名作家の日記」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
 
ぼくは子どものころたくさんの本を読まなかった、という学生時代をすごしてきたのであれなんですが、幼い頃から文学を愛読して習作に関わってきた人には、この菊池寛の「無名作家の日記」にある、新しい小説を書きたい男の独白に、同意するところが多いのではないかと思われます。


正直に書くから愛読されるんだ、自分に正直だからうまくゆく、ということを指摘している作家の方がいるんですけれど、まさにこの小説はそれにあたると思います。主人公と山野との親睦の手紙と、否定の態度がじつに良いんですよ。詳しくは本文を読んでみてください。
 
  
ところで、ご存じの方のほうが多いと思いますが、菊池寛は芥川龍之介と無二の友人で、芥川賞と直木賞を創立した張本人なんですよ。無名作家時代の葛藤を忘れずにいた、という作家のようです。


ゲーテのすばらしい文学の裏側には、無数の無名の詩人たちの声がどこまでもあまたに有るんだ、という菊池寛の指摘にギョッとしました。ゲーテの翻訳をし、そして戦争の気配色濃いある時期に、詩作をすることを完全に辞めてしまった生田春月という人がいるのですが、菊池寛の本を読んで、ぼくも生田春月の詩集を読んでみようと思いました。


 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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