ファウスト(4) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(4)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、老学者ファウストは、みなが日向ぼっこをしながら主の復活の日を祝っていると述べます。どうして復活したことを祝っているのかというと、ファウストはこう言うんですよ。
 
 
皆主(しゅ)の復活の日を祝っている。
自分達も復活して、
低い家の鬱陶しい間から出たり、
手職や商売の平生の群を離れたり、
頭の上を押さえている屋根や搏風(はふ)の下を遁れたり、
肩の摩れ合うような狭い巷(こうじ)
礼拝堂の尊い闇から出たりして、
(そと)の明(あかり)を浴びているのだから、無理は無い。
 
 
信仰の拠り所となる聖書の物語と、日曜日のなんと言うことも無い気分とが共鳴しあっていて、キリストの復活をイメージしながら自分たちの日常が生き生きとしてくることを実感しているんだと、ファウストは告げます。そこには天国のような自然と町並みとがあって、みなが踊っている。
 
 
ファウストは弟子のワグネルと共に歩きながら、ペストが流行した怖ろしい時代のことを思いだしています。その頃にファウストと父は、なんとかこの死の蔓延を食い止めようと難解な薬剤を調合して、わずかな数の人々を救ったそうです。しかしその薬剤を用いても亡くなっていったものは多く、ファウストは自分らは人殺しだったというように考えるのでした。
 
 
ファウストは美しい自然と農民たちの暮らしを見つめながら神秘的な女神の姿を空想します。ワグネルはファウストに、鬼や悪魔や誤謬を心のうちに招きいれないように、と進言します。
 
 

 
 
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/migration/faust04.html
(約20頁 / ロード時間約30秒)
モバイル対応テキスト版はこちら
 
 
 
 






明かりの本は新サイトに移行しました!

URLの登録変更をよろしくお願いいたします。



明かりの本 新サイトURL

https://akarinohon.com

(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)

appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。











 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

縦書き文庫の装画
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
 
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください













top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本 ★書籍&グッズ購入