今日はゲーテの「ファウスト」その(19)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
前回、ヒロインのマルガレエテ(またの名をグレエトヘン)は、聖母マリア像を見つめながら、キリスト教のもっとも重大な物語についてを考えていました。処女のまま懐妊したマリアは、その子キリストが十字架にかけられるのをみて歎きます。そういうシーンを、グレエトヘンは思い起こしているんです。
思ったんですが、どうもヒロインのグレエトヘンの人生はマリアに共通する点がいくつかあるんですよ。処女のままに、乳飲み子の赤ん坊を育てたり、その義理の子が離れていったりして、そこでマリアに共感しているように思えるんです。グレエトヘンは聖母マリアにこう語りかけるんです。
わたくしの骨々に痛の
いかに徹るかを、
誰が覚えてくれましょう。
哀な胸が何を案じ、何のためにわななき、
何をほしがっておりますか、
それを御承知なさるのはあなたばかりでございます。
グレエトヘンは、恋する男にも打ち明けられない気持ちを、聖母マリアに聞いてもらおうとするのでした。
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/faust19.html
(約20頁 / ロード時間約30秒)
モバイル対応テキスト版はこちら
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
・top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本 ★書籍&グッズ購入