ファウスト(19) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(19)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、ヒロインのマルガレエテ(またの名をグレエトヘン)は、聖母マリア像を見つめながら、キリスト教のもっとも重大な物語についてを考えていました。処女のまま懐妊したマリアは、その子キリストが十字架にかけられるのをみて歎きます。そういうシーンを、グレエトヘンは思い起こしているんです。
 
 
思ったんですが、どうもヒロインのグレエトヘンの人生はマリアに共通する点がいくつかあるんですよ。処女のままに、乳飲み子の赤ん坊を育てたり、その義理の子が離れていったりして、そこでマリアに共感しているように思えるんです。グレエトヘンは聖母マリアにこう語りかけるんです。
 
 
わたくしの骨々に痛の
いかに徹るかを、
誰が覚えてくれましょう。
哀な胸が何を案じ、何のためにわななき、
何をほしがっておりますか、
それを御承知なさるのはあなたばかりでございます。
 
 
グレエトヘンは、恋する男にも打ち明けられない気持ちを、聖母マリアに聞いてもらおうとするのでした。

 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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