ファウスト(25) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(25)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、マルガレエテが不当な魔女裁判で牢につながれていることが判明し、これをファウストが助け出しにゆこうと、馬に乗って闇夜をかけていったんですが、非常に映画的な物語なんだなと思いました。これはドイツではたぶんほんとにファウストの演劇をやるときに、馬が漆黒の舞台を駆けてゆくシーンがあるんだろうなと思いました。当時はすごい迫力だったんだと思います。
 
 
ゲーテはナポレオンと対談したりしたことがホントにあるそうなんです。ゲーテは貴族的というか非常に恵まれた人生を過ごしているんですが、なぜ無辜の少女が迫害を受けるというような問題に深く関心を示したのかというと、これはどうもゲーテの愛した妻との人生が大きく関わっているようです。
 
 
ゲーテはヴァイマル公国の宰相というか日本で言えば首相で、二〇代の頃から一〇年以上も政治家をしていたんですが、その頃に、造花女工の貧しい少女がですね、散歩中のゲーテに突撃して、就職問題について直訴したんだそうです。この女工にゲーテは惚れこんで恋愛に発展し、結婚したそうです。それが身分ちがいの恋だと言うことで、これで貴族社会からやたらと批判されて、妻が苦しんだ、という現実があって、これがわずかにファウストの魔女裁判の描写に反映されているのかもしれません。前世紀の非倫理的な魔女裁判の問題をゲーテは考えていって、マルガレエテの悲劇として描かれてゆきました。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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