手紙 堀辰雄

今日は堀辰雄の「手紙 美しい村ノオト」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
この作品は「美しい村・堀辰雄著」の、その巻末に併録された短編です。創作ノートというやつです。今度、本編の「美しい村」という作品もアップロードしようと思います。
 
 
堀辰雄は、ゲーテのファウストについてこう記しています。
 
 
  隱れ家で、私はゲエテばかり讀んでゐた。丁度私の手許にあつた飜譯を片つ端から讀んでいつた。こんな時には、ゲエテの言葉が私の心に一番よく利くのを知つてゐたからだ。
 
 
堀辰雄は、ファウスト第一部で描かれた、無垢な少女を破滅においやってしまった主人公の物語について「私は何んだか寒氣がした」と記し、それから第二部でファウストが草花咲ける野にて精霊たちと共にあって、困難を乗り越えてゆく描写について「私の心は急に明るくなりだした」と述べ、ヘレナが登場したシーンについて「私は心臟をときめかせながら讀んだ」と書いています。
 
 
また堀辰雄はゲーテの「詩と真実」を読み、その生涯においておりおり生じてきた創造力や神異力(ダス・デモオニッシュ)というものについて描かれている部分を読んで、「それまで私を苦しめてゐた、漠然とした不安が、突然、はつきりした形をとり出したやうに思はれた。私はその數頁を何遍も讀み返した」と書いていて、堀辰雄が好きになった一節というのを最後に書き記しています。くわしくは本文を読んでみてください。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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