神曲 地獄(5) ダンテ

今日はダンテの「神曲 地獄篇」第五曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回も、壮絶な地獄の描写でした。ダンテは第二の地獄へと向かうのですが、そこではミノスという地獄の王が居て、そのまえに出された悪人は、自身の罪のいっさいを自白し、そうして地獄の深い場所へと落とされるんですよ。
 
 
今回、ダンテの神曲を読んでいて自分がいちばん印象に残った場面が記されていたんですが、それはあの愛欲におぼれた、という罪で裁かれる男女がはげしい風にふかれつづけて地獄の空をさ迷い続けている、というシーンなんです。そこには絶世の美女クレオパトラも居る。パリスも居る。トリスタンも居る。誰も彼もが、愛と欲望によって地獄に落ちたんだなあと思いました。
 
 
美しい男女が愛欲の罰を受けて風にふかれ続けている。これは、いったいなぜなのか?! ダンテはどうしても聞きたくて質問します。そうすると、そのきっかけというのは、「アーサー王物語」に登場するランスロットの物語を読んだからなんだと言うんですよ。この王妃との許されざる不倫の物語に心底魅了されてしまって、その物語を真似るようにして自分も愛欲の罪を犯してしまったと言うんですよ! ダンテはそれを聞いて、哀憐の情に打たれて、気を失ってしまいます。
 
 
山川訳はこうです。
 
 かの憧るる微笑がかかる恋人の接吻(くちづけ)をうけしを読むにいたれる時、いつにいたるも我とはなるることなきこの者
うちふるひつつわが口にくちづけしぬ
 
 

 
 
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/migration/dante1_05.html
(約30頁 / ロード時間約30秒)

★シンプル表示の縦書きテキストはこちら 横書きはこちら
 
 
全巻通読はこちら
https://akarinohon.com/dante/
 






明かりの本は新サイトに移行しました!

URLの登録変更をよろしくお願いいたします。



明かりの本 新サイトURL

https://akarinohon.com

(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)

appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。











 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

縦書き文庫の装画
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
 
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください













top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本 ★書籍&グッズ購入