地異印象記 和辻哲郎

今日は和辻哲郎の「地異印象記」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは大地震のことを記した随筆なので、苦手な方はご遠慮ください。この前グーグルで2000年から2010年までに公開された東北の地震に関する情報をちょっと調べていました。そうすると、かなり的確に未来の大地震の問題を指摘している方がいて、読んでいて次の震災に備えるための良い記事だなと思いました。リンクはこちらです。
 
 
古い本と新しい資料とを読み比べてみると、なにか状況が判りやすくなるんじゃ無いかなと思って、和辻哲郎の地震に関する考察を読んでみました。活断層さえなければ原発は壊れないというような間違った見解はもう辞めなければならないと思います。学者の発表によれば、数十年以内に南海トラフの地震が発生する確率は60~70%だそうです。地震が起きたらとにかく津波を警戒して高台へ逃げなければならない、という記事が多かったです。和辻哲郎は地震への無防備に関して、こう記しています。
 
 
  自分はその愚を嗤(わら)う権利を持たない。自分自身もまたその愚人の一人である。愚を知りつつそれを改め得なかったもの、危険を知りつつそれに備えることをしなかったものの一人なのである。関東の地震はほぼ周期的に起こるものであって、追々その時期が近づきつつあるとの学説を伝え聞いたのは、もう十年ほども前であった。
 
 
氏は大火と流言の記録を記していて「もはやこの愚を繰り返してはならぬ」と書いています。震災時の動向が詳細に描かれていて、和辻哲郎の人間的な行動が垣間見られます。苦難者への無配慮に対しての、怒りの描写もあって恐ろしかったです。津波てんでんこという言葉を思いだしました。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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