神曲 地獄(23) ダンテ

今日はダンテの「神曲 地獄篇」第二十三曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
鬼たちを憤慨させたダンテと師はいち早く危険な場を去ります。鬼たちには立ち入れない場というのが存在しているんです。第五の谷の鬼は、第六の谷には立ち入れないと言うんです。なんとも不思議だなと思いました。そういえば亡命中の政治犯について、他国は無闇に手出し出来ないという仕組みが現代にありますし、国境を越えたら世界がちがうということは、ダンテの神曲に限らずよくあります。
 
 
それで、第六の谷というのはこれは、偽善者たちが死後にゆく世界なのであります。見かけ上は目も眩むような金石でつつまれた外套を着ているのですが、うしろから見ると鉛のマントを身につけていて、永劫に苦しい重荷を背負って牛の歩みで生きているという描写でした。
 
 
「人民のうさを晴らすためには、一人くらい拷問にかけたほうが便宜的だ」という唆しをした男が、今度は地獄で磔にされ拷問にかけられている、という因果応報の描写がありましたがじつに怖ろしいです。ひどい拷問を描きつづけたダンテの魂は、じゃあ死後いったいどこに行ったんだろうかと思いました。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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