神曲 浄火(26) ダンテ

今日はダンテの「神曲 浄火篇」第二十六曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
煉獄のさいごの環道、好色多淫の罪を浄化する領域で、人々は「ソドムとゴモラ」そして「パーシパエー」と叫んでいるのであります。ソドムとゴモラ、というのは聞いたことがあってもその内容を知らなかったんですが、wikipediaで調べてみると、旧約で登場する淫乱な街のことで、その罪によって火で滅ぼされた、という都市の名前なのだそうです。それで、この煉獄の環道にいる人々はみな、聖なる火に焼かれながら罪の浄化を行っているというわけなのであります。
 
 
やっぱり神曲を読んでいると、裁くがわとして読むと言うよりも、裁かれるがわとしてどうしても読んでしまうんですが、主人公ダンテは超然としていて、裁かれる立場でも裁く立場でも無い、いわば旅人として地獄と煉獄をめぐっているのであります。ダンテはこの事態を、このように記します。私は生き身のまま地獄と煉獄を踏破し天上を目指し、めしいてしまったに等しい眼を癒そうとしているが、なぜ生きたまま地獄・煉獄へと立ち入れたかというと、それは天上のベアトリーチェが私に「愛の恵み」を与えたため、実現したものである。山川訳はこうです。
 
 
我こゝより登りてわが盲(めしひ)を癒さんとす、我等の爲に恩惠(めぐみ)を求むる淑女天に在り、是故にわれ肉體を伴ひて汝等の世を過ぐ

 
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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