神曲 天堂(2) ダンテ

今日はダンテの「神曲 天堂」第二曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 

天堂篇でも、舟というのが印象的に記されています。宇宙と海のイメージが交じりあって一つになっているのが、じつに詩的です。小さな舟にのってダンテのあとをついてきた人々に、ダンテはもときたところへ帰りなさいと呼びかけます。
 
 
記憶のいくつかが失われつつ、あとに続く幾人かの人々とは別れを告げ、ダンテは先を目指します。
 
 
導き手は、恋人ベアトリーチェと、アポロンです。ベアトリーチェはこう語ります。おまえがのぞみ、憧れている真実に向かって私がまずその道を歩んでみせるから、おまえはそれを見つめなさい。そうすれば一人でその道を歩くことができるでしょう。天体の回転や活動を、人と命の営みに結びつけて語る描写が美しかったです。ちょっともうすごすぎてなにをどう紹介すれば良いのかさっぱりわかりません。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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