神曲 天堂(13) ダンテ

今日はダンテの「神曲 天堂」第十三曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回は、トマスアクィナスがダンテに語りかけます。まったく同じ植物同士なのに、果実に良し悪しができるのと同じで……、人の才能にも違いが生じるのだ、とか。自然界の光がフラットにあらゆるところに降りそそぐわけではなく、光と影に濃淡が生じるように、あたたかい愛が人におよぶ量というのもやはり自然に濃淡ができてしまうと、自然界のありさまを述べつつ、人々の生について語られていました。はい。
 
 
今回は、現代にも通じる考え方というのが記されていてうなりました。「しかじかのことを君の足の鉛として、まだ判らないことについては、早急に結論を出したりせず、疲れた人のように歩みを遅らせてみなさい。善悪を言うにしろ、是非を問うにしろ、細かい判断もなしに肯定否定を行う者は、もっとも愚かだ。はやまった判断は狂気へ辿りついてしまう……その上、情に流されれば……」と昔から同じことがいわれ続けているんだなーと思いました。
 
 
判断を早まるな、という事を述べるのに、こんな例えをするんですよ。「冬の間中、ずっとトゲトゲしく怖ろしかっただけの植物が、やがて一輪の薔薇を咲かせるのを、私は見た」山川訳はこうです。
 
 
そはわれ茨(いばら)が、冬の間は堅(かた)く恐ろしく見ゆれども、後その梢(こずゑ)に薔薇の花をいたゞくを見…………
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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