神曲 天堂(18) ダンテ

今日はダンテの「神曲 天堂」第十八曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ベアトリーチェがダンテに、こう言うんです。「思いを変えなさい。あらゆる苦をやわらげる人のすぐそばに、私たちが居るということを意識してみなさい」山川訳はこうです。
 
 
 思ひを變へよ、一切の虐(しひたげ)を輕むるものにわが近きを思ふべし。
 
 
ダンテは、ベアトリーチェの眼の中から、永遠の喜びが生じている、と書くんです。この木星天では、喜びというのが満ちあふれている。そこでダンテはこう願います。「天に居るものたちよ。悪例にならって道を失った、地上の人々のために祈ってくれ」山川訳はこうです。
 
 
 悪例に倣ひて迷はざるなき地上の人々のために祈れ
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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