春 芥川龍之介

今日は芥川龍之介の「春」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
芥川龍之介は、海外の物語から、超然とした世界をもってくるのが特徴だと思うんですが、今回は現実社会にありえるごく普通の題材を扱っています。芥川の作品にしては、ずいぶんと落ちついた筆致なんです。
 
 
妹の恋愛の相手が、まるでサルのように野蛮な画家である。この猿という絵描きと、妹の恋愛がどうなるのか……。なぜ妹は、よりによってあんな男に恋をしたのか……。これに似た体験は、一生のうちに何回かはするに決まっていると、思いました。
 
 
よくよく知っていると思っている相手でも、その恋愛の内容についてはじつに謎でありつづける気がします。
 
 
「春」は、大正14年ごろ(大正12年?)に発表された作品で、晩年の作品ではないです。これ、結末がじつはあれでして、読んでもらえば判るんですが、芥川龍之介のもっとも得意とする、起承転結の「転と結」の部分が、まったく存在していません。読み手がその先をいろいろと考えなければならないな、と思いました。次回も「春」を題材にした短編を紹介します。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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