花をうめる 新美南吉

今日は新美南吉の「花をうめる」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは新美南吉の、随筆です。童話の王様のような作家なのですが、随筆もやっぱり子どもの頃の記憶の話です。しかもいっとう幻想的なもので、とても興味を惹かれました。
 
 
幼いころに、落とし穴のようなものを作って遊んだというのですが、これがじつに不可思議なもので、手のひらほどしか無い穴をほる。そして穴になにを埋めるかというと、花を埋める。それから見つからないようにふたをして砂をかぶせて穴を隠して、きれいにする。鬼の役の子どもは、その土の中に隠された花をさがすわけなのですが、興味の中心は、どのように美しい花が、土の中に隠されているのか、その見つけたときの美しさが、子どもたちの遊びの中心だったそうです。
 
 
子どもの頃は、どの街でもやっている「けいどろ」やけん玉のような一般的な遊びもあれば、誰もやっていなかった遊びというのもたしかにあったなあと、思いました。
 
 
自分がごく幼い幼稚園の頃にやったあそびでは、お医者さんごっこというので、氷をもってきて、氷で手術ごっこをする、という遊びでした。麻酔も氷、メスも氷、患者の役は冷たくてけっこうつらいという、わけの判らない遊びで、たしか大人に見つかって止めさせられたという記憶が残っています……。
 
 
このまえ、平安時代の遊びをやっている人を、見たんですが、貝あわせといって、貝殻に描かれた源氏物語などの絵を、2枚あわせて、ぴったり合うと成功という、現代のスポーツやゲームと比べると考えられないような緩いルールのゲームが主流だったそうです。そこでも、なんというか、美しさの発見が遊びの中心だったようです。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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