海潮音(17) 上田敏

今日は上田敏の「海潮音」その17を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回は、アンリ・ド・レニエの作品です。鬱憂の森をえがいた詩で、ダンテ神曲『地獄篇』の第一文目に共通するような描写でした。ダンテの神曲の冒頭には、こう記されています。
 
 
われ正路を失ひ、
人生の覊旅半にあたりてとある暗き林のなかにありき
あゝ荒れあらびわけ入りがたきこの林のさま語ることいかに難いかな、
恐れを追思にあらたにし
いたみをあたふること死に劣らじ、
されどわがかしこに享けしさいはひをあげつらはんため、
わがかしこにみし凡ての事を語らん
 
 
アンリ・ド・レニエの「銘文しるしぶみ」にはこう記されています。


高樫たかがし寂寥せきりようの森の小路よ。
岩角に懈怠けたいよろぼひ、
きり石に足弱あしよわ悩み、
歩むごと
きしかたの血潮流れて、
木枯こがらし颯々さつさつたりや、高樫たかがしに。
ああ、われみぬ。
 
 
上田敏の翻訳は、なにか非常に独特な音の響きの調節があって、今回は
高樫たかがし寂寥せきりようの森の小路よ。」
赤楊はんのき落葉らくようの森の小路よ。」
金色こんじき砂子すなごの光」
というように、「…の…の」という音の響きの繰り返しが、印象的でした。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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