坊っちゃん(3) 夏目漱石

今日は夏目漱石の「坊っちゃん」その(3)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
いよいよ主人公が、先生の仕事をはじめます。思うんですけど、やっぱり架空の小説とはいえ、作者の実体験に近いところのフィクションを描いたもののほうが、読んでいて迫力を感じます。漱石はじっさいに、四国に出かけていって先生をやったわけで、その時の初登校の緊張感というのが伝わってきて、読んでいておもしろかったです。
 
 
まったく意味の無い、細部のちょっとした描写がなんか良かったです。こんなのです。
 
  それからうちへ帰ってくると、宿の亭主ていしゅがお茶を入れましょうと云ってやって来る。お茶を入れると云うからご馳走ちそうをするのかと思うと、おれの茶を遠慮えんりょなく入れて自分が飲むのだ。この様子では留守中るすちゅうも勝手にお茶を入れましょうを一人ひとり履行りこうしているかも知れない。
 
 
ほとんど漫才みたいなことを書いているんですけど、漱石は友人の正岡子規のことも、随筆でこんなふうに記していたことがあって、じっさい漱石はこれに似た体験をしたのかもな、と思いました。虚構の小説から、作者の実態を空想してみるのが、なんとなくマイブームになっています。
 
 
  

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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