坊っちゃん(11) 夏目漱石

今日は夏目漱石の「坊っちゃん」その(11)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
坊っちゃんは、今回で完結です。まだ未読の方は、ここからは完全にネタバレなので、ぜひこれは読まないで、漱石の本文のほうに挑戦してみてください
 
 
坊っちゃんが突っ込んでいって、群衆での大乱闘にまで発展したケンカが、新聞記事になっていた。しかもケンカを止めに入ったのに、ケンカの首謀者として書かれてしまったというのが、すごいですよ。ひどい新聞社があったもんだと。現代でもこういうことってあるなあ、と思いました……。
 
 
顔も傷だらけで、名誉も傷ついてしまった主人公。しかし、なにも悪いことなどしておらんのだから、教師として今日学校にゆかないと男がすたる。主人公はきっぱりと辞表を提出するつもりだ。かっこ良い話なんです。これは現代的な物語に書き換えたらずいぶん迫力があるだろうなあと思いました。
 
 
赤シャツはこう言うときでも、なにかこうやたらと不気味に親切だ。やはり裏があるのではと思う主人公。じつは昨日の乱闘さわぎと、大嘘の新聞記事は、なんと赤シャツが仕組んだワナだったんです。山嵐と坊っちゃんは、これに気づいた。物語上不思議なのが、いままで主人公をバカにしてきた子どもたちが、なぜかここにきて、傷顔の男をかっこ良いと捉えている。
 
 
幼い頃のこう、童心とか正義感というものが、終盤になって主人公に甦ってくるんです。そこがじつに良かったです。よく帰ってきた、という言葉があってそこが気持ちよく読めました。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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