薄明 太宰治

今日は太宰治の「薄明」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回の短編では、太宰は、戦争による被害をじつに淡々とした文章で記しており、当時の緊迫した状況が記されています。太宰本人が「私は」という書き方で日記のように、昭和20年(1945年)の4月ごろの状況を書いています。
 
 
空襲については、1942年(昭和17年)の4月から日本本土への空襲がはじまり、1944年11月ごろから東京への空襲が激化し、敗戦の日まで繰り返し行われています。
 
 
空襲で東京の家は丸焼けになってしまった。疎開先で、太宰治は義理の親戚の中で、いちばん年上になってしまっていて、しかも一家の主はもう敗戦間近の海軍に入っていて、男が太宰治ただ一人しかおらず、ずいぶん心もとない感覚で居たようです。太宰の妻(津島美知子)の父母がすでに亡くなっており、家が空洞になってしまっていた。
 
 
家を失って、避難生活を送る、ということがほんとうに描かれています。避難と母子、ということに心が動いたかたは、ぜひ本文を読んでみてください。
 
 
避難先の、親戚の家もついに空襲にやられ、それから娘の目が悪くなってしまった。子の病だけは治ってほしいと太宰治は願っていて、それは治癒した……。おそらく自然治癒だったと思うのですが、子どもは目が見えるようになって微笑んでいる。その描写が美しかったです。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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