居酒屋の聖人 坂口安吾

今日は坂口安吾の「居酒屋の聖人」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これはほぼ事実であるものを、随筆として記していて、1939年(昭和14)の33歳ごろの出来事を書いています。15年戦争の只中で、太平洋戦争の開戦前の話です。それでこの作品は、1942年(昭和17)の夏に発表されたものなのですが、当時の風俗が細密に語られています。発禁や逮捕が常態化していた時代に、こういうものがよく書けたなあと驚きました。どうもぼくは現代史と当時の実生活のことがほとんど判っていないなあと、改めて思いました。
 
 
酔っ払って総理大臣みたいになった2人のオワイ屋の話が、おもしろすぎて、実際問題周囲はそうとう困っていたと思うんですが、笑ってしまいました。安吾はじつにこの居酒屋での出来事に閉口して滅入ってしまったらしいんですが。
 
 
坂口安吾は奇なる人々のことを堂々と書ききって、厳しい時代をひょっと跨いで次の時代に進んでいったんではないかと思いました。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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破戒(4) 島崎藤村

今日は島崎藤村の『破戒』その(4)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
第4章では、刈り入れ時の厳しい労働について描いています。そこで主人公丑松は、省吾という少年とぐうぜん出会います。老教師の風間の子どもで、丑松の教え子なんです。
 
 
丑松は、省吾とお志保さんのお母さんがもう居ないことを知る。省吾はもう高等小学校4年生(現代で言うと中学3年生くらい)で、そうして継母と一緒に農家で働いている。昔は、ほんとうに農業機械が無かったわけですから、刈り入れ時が、ほとんど戦場のように過酷な状況だと、藤村はそういうことを丁寧に描いています。
 
 
省吾は継母にいじめられている。それも貧しさと労働とがひどいためだというのを、丑松は知る。丑松は、この家族に同情を寄せつつ、自分の幼い頃を思いだす。それがどうしてだか、美しくて楽しいことばかりだ。この描写がすこぶる良かったです。今、丑松は、出自のことでこんなにも果てしなく悩んでいるのに、記憶に残っているのは、まさにその古里での楽しい思い出なのです。どうも差別はその現地には無くて、権力の奥の方や、遽しい世間の中でそれが生じている。この章の心象描写は、特に秀逸なんです。
 
 
いったい日本文学の誰が、ほんとうに農業を描いたんだろうかと、ずっと判らずにいたんですが、島崎藤村がまさに書いたんだなとはじめて知りました。農業を専門的にやっていたのは他に宮沢賢治、そして長塚節が居るわけなんですが。
 
 
零落した藩士がこう妻に先立たれ子を養えず、農家の女と結婚をした。そうしてもはや働かず、子を放棄して飲み屋で酒浸りとなった。それが省吾の父の敬之進なのでありました。敬之進は己の人生を語りながら笑い泣く。省吾がかわいそうでならない、と言いながら酒に酔いしれる。そうして丑松は彼を家にまで送りとどけると、家族総出で、夜遅くまで農の仕事をずっとやっていた。
 
 

 
 
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智恵子抄(4) 高村光太郎

今日は高村光太郎の『智恵子抄』その4を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
古い文学の魅力は、自然界への描写が、現代とくらべて緻密だということだと思うんですけど、今回の詩はとても伝統的な、自然と思潮のことが描かれています。
 
 
ゲーテはかつてヘーゲルに対して、先進の弁証法という哲学を広めて悪用されるような事態に陥るよりかは、自然界について研究したほうがはるかに良い、という忠告をしたことがあるそうなんです……。あのー、あんまり関係無い話なんですけど、ぼくの住んでいる町は洪水にやられやすい町で、それで川の上流には豊かな森があるんです。この森は大水を吸いこむ、貯水タンクの役割を担っているわけで、この森が都市開発でもし削られてしまうようなことがあると、ぼくの住み家はいずれ洪水にやられてしまう、というわけなんです。
 
 
高村光太郎の、この詩の言葉が印象に残りました。
 
 
いけない、いけない
静かにしてゐる此の水に手を触れてはいけない
まして石を投げ込んではいけない
一滴の水の微顫も
無益な千万の波動をつひやすのだ
水の静けさを貴んで
静寂のあたひを量らなければいけない
 
…………
……
 
 

 
 
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破戒(3) 島崎藤村

今日は島崎藤村の『破戒』その(3)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
主人公の丑松と、銀之助は、同じ教師で親友なのであります。銀之助の眼から見ても、どうも丑松は調子を崩してしまっている。銀之助は、それがいったいどういうわけなのかを知りたい。
 
 
丑松は正直に自分が被差別問題を抱えていることを友人に言えば良いのだが、それがどうしてもできない。なぜできないかと言えば、父からそういうことを言うなと厳しく言われているし、世間を見てもどうしてもそれは隠すより他ない。それで親友との会話でさえも、決定的な齟齬を来してしまう。
 
 
藤村がなぜこういうことを書いたのか謎なんですが、自分が想像するに、藤村自身が、当時はまだ世間に言えない問題を抱えていたんではないかと思われます。具体的には藤村の父が座敷牢で亡くなるなど、家の状況が厳しかったことなどです。それで藤村は、主人公の隠された事情について細やかに描いているのだと考えました。あと、藤村はよく東京で家移りをしながら小説を書いていたそうで、そういうことも、小説に反映されています。
 
 
主人公は蓮花寺というお寺に住むわけなんですが、お寺に下宿するなんて、じつに雅だなあ、と思いながら読んでいました。現代では、お寺の敷地にある保育園や幼稚園が、全国にあるわけなんですが、お坊さん以外も部屋を借りて住むことができるお寺というのは現代ではほとんどまったく聞いたことがありません。
 
 
敬之進という老教師の娘である”お志保”というヒロインが登場するわけですが、wikipediaの人物紹介ではこう書いています。

 お志保
 風間敬之進の娘。貧苦のため蓮華寺に預けられている。蓮華寺に下宿を移した丑松と知り合い恋慕の情を持つ。
 
 
あと、主人公は意外とそのぉ、悪口をどうどうと言っちゃうんだなと、思いました。世間のさもしさにこうおもねって、差別を助長するようなことを言おうとするんです。読んでいてハラハラします。
 
  
主人公丑松とおなじ出自の猪子先生が、友人たちから不当にけなされてしまった。主人公と友人との間で交わされた、この会話が印象に残りました。
 
…………
『では、貧民とか労働者とか言ふやうなものに同情を寄せるのは不可いかんと言ふのかね。』
『不可と言ふ訳では無いよ。僕だつても、美しい思想だとは思ふさ。しかし、君のやうに、左様さう考へ込んで了つても困る。何故君は…………
…………
 
 

 
 
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ストリップ修学旅行 小野佐世男

今日は小野佐世男「ストリップ修学旅行」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは漫画家が書いた、短編小説です。ちょっと、すごいことを書いています。
 
 
この文章がじつにハッとしました。
 
 
  「いやその彼女達はいつも束縛があるし、なにか自分で思いきりいうことを聞く、自由にしたいものがほしいのですよ。そこで何んでも自由になる男がほしい気持ちで金をつかうのですなアー」
 
 
小学校に入学したてくらいの頃に、生まれて初めて自分で漫画を買いに行った日のことを、なぜか思い出しました。
 
 

 
 
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破戒(2) 島崎藤村

今日は島崎藤村の『破戒』その(2)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
  
第一章で、こういう記述がありました。
 
 
  新しい思想家でもあり戦士でもある猪子蓮太郎といふ人物が穢多の中から産れたといふ事実は、丑松の心に深い感動を与へた
 
 
丑松も猪子先生と同じ出身なんです。この小説で中心的にえがかれているのは、この問題についてです。島崎藤村は、執筆後にこの差別語の問題を重大視して、表現を変えたり、当事者である部落解放運動の全国水平社と話しあって、文章を変更しています。そうして藤村が没して何十年も経ったのちの1971年ごろから、この作品を初期の原稿のまま公開することを出版社が決めた、ということになっています。歴史的な検討が必要な差別や戦争に関する問題や論争は、現代社会でも起きていて、難解な問いが、「破戒」には記されていると思いました。
 
 
先生をやっている瀬川丑松が、軍隊式の規律を重んじる小学校の校長一派から、どうも追い出されそうな気配が、もう第二章からただよっているんです……。丑松が引っ越しをしたのも、その下宿で差別を目撃したのがきっかけです。丑松は、新しく来た文平という教師と古里がすこし近い、ということにさえ、不安を感じてしまうのでした。
 
 
漱石の「坊っちゃん」や、宮沢賢治の「猫の事務所」を想起させる章でした。
 
 
車夫と共に、町を歩いて引っ越してゆくという描写が、美しかったです。
 
 

 
 
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智恵子抄(3) 高村光太郎

今日は高村光太郎の『智恵子抄』その3を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回の詩は1912年(大正元年)に書かれた「涙」という作品です。智恵子抄は1941年に発表された詩集なんですが、読んでいると江戸時代の終わりみたようなこう、漱石よりもはるかに古い時代の人形浄瑠璃を見ているような、印象を持つんです。wikipediaで1941年のことを調べていたら、その年の4月1日に「ドレミファの階名がイロハとなる」と書かれていて、あー、高村光太郎はこういうことを反映したくは無かったはずなのに、時代の気配を濃厚に写しだしているんだ、なあーと思いました。
 
 
高村光太郎は、東京芸大(東京美術学校)で彫刻を学んでから、1906年(明治39)にアメリカのArt Students League of New Yorkで芸術を学んでいった人で、1941年ごろの時代の展開とは、ほとんど逆のことをしています。大正時代と昭和初期の詩が、心の中にストンと入ってきて、年表ではどうもピンとこない時代の空気が、高村光太郎の詩の中に凝縮されているように思いました。
 
 

 
 
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