ポウの本質 平林初之輔

今日は平林初之輔の「ポウの本質」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今アメリカの政治が大きく変化していて、近代文学の紹介文を書いている場合じゃ無いような気もするんですが、今日は作家ポーを論じた随筆を紹介します。ほんの数ページの随筆です。現代の状況とやや共通する内容になっていますので、興味があればぜひちょっと読んでみてください。
 
 
ボードレールがポーについてこう語っているんです。「彼はアメリカの雰囲気にむせて、『ユウレカ』の冒頭で次のように書いた――私はこの書物を、夢を唯一の実在として信ずる人たちにささげる――だから彼は一つのすばらしい反抗だったのだ。彼は反抗だった。そして、彼は彼自身のやりかたで反抗した」
 
 
すばらしい反抗、という記載が印象に残りました。それでポー自身は、芸術や想像力についてこう語っています。
 
 
「人間の中には、近代の哲学がそれを無視しようとしている神秘的な力がある。そしてこの何とも命名しがたい力なしには、この根元的な力なしには、人間の多くの行為は説明されないし、また説明することができないだろう。これらの行為は、それが悪であり、危険であるために……………………
 
 
ポーはその暗い力を、芸術に昇華してゆくことを望んだ。くわしくは本文をご覧ください。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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